「ゴルフをしない私」から「ゴルフをする未来の私」へ

10年前まで月1ゴルファーだった私も、今では月1~2回練習場に行くだけの「ゴルフをしない人」です。経済的な事情で一旦ゴルフから身を引きつつ、それでも遠い未来で再開するのを夢見ているオヤジは、今の日本に大勢いると思われます。そんなオヤジの、遠い未来に再開される自身のゴルファー像を夢見るブログを作ろうと思います。

「制御系」~ゴルフスイングを彩る「未来予測」の技術~(2)


前回、いかに著者のゴルフ技術が特殊なものであるかを告げたが、その顕著な特徴として列記した箇所を再録してみよう。


(著者のゴルフ技術なら)
①どんな握り方でも打てる
②どんな向きに構えても打てる
③道具を選ばず、どんなタイプのゴルフクラブでも打てる
④練習の積み重ねが無くても打てる


これだけ読むと「意味が分からない」という方が殆どかもしれない。


日本人はマニュアル的に学びたがる傾向の人が多いので、特にそう感じてしまうかもしれないが、実際の中身はとても簡単だ。


例えば「①どんな握り方でも打てる」というのは、どのようにゴルフクラブを握っても良いという意味である。


「自由しても良い」と言われると、返って何をすれば良いのか迷ってフリーズしがちになるかもしれないから、「貴方がスイングしやすいと感じる握り方で持って下さい」と言った方が分かりやすいだろう。


経験豊富なゴルファーには「これまでずっと愛用してきたグリップでどうぞ」と言えば良いし、新しいグリップ型を身に付けたいのなら「お好きにどうぞ!」でも良いだろう。


つまり「何でもOK」という訳だ。


同じ事が「②どんな向きに構えても打てる」でも言える。つまり初心者なら「一番やりやすいと感じるように構えて下さい」と言えば良いし、ベテランゴルファーなら「今までのアドレスそのままでOKです」という具合で十分になる。


通常、ゴルフ技術の話で「とにかく自由にしなさい」という風潮にはならないもので、多くのゴルフスクールでも「型」の説明に多くの時間を費やす傾向がある。そこの受講生はコーチから教えられた型通りにスイングできるように努力するのが一般的で、もちろんそれは「正しいやり方」であると考えられている。


彼等のやり方も単純明快である。


彼等は打ち出されるボールの軌道を精密にコントロールする為に、ミリ単位の精密な「再現力」を求めて何百・何千回とショット練習に励む。そして本番でも練習とまったく同じようにスイングしようと企てるのだ。


「再現力」と言っても、ミリ単位の精密なコピーをしなければ成功しない。仮に練習と寸分違わぬスイングをすることができれば、打ち出されたボールは「練習時と寸分違わぬ軌道」を描く理屈になるだろう。


一見すると合理的に感じるが、この「再現力」によってゴルフを習得しようとするなら、あらゆる場面で必要となる「あらゆる種類のスイング」を完全に習得して準備しておかなければならないだろう。


例えるならそれは「受験勉強」である。


もし東大に合格したければ、試験に出る全ての出題範囲を網羅するつもりで、膨大な受験勉強に励む必要があるだろう。東大に合格するには、おそらく試験で出題される問題数と比較して、その数百倍~数千倍に匹敵する膨大な量の受験勉強が必須とされるだろう。


だが、もし東大を受験する前に、受験会場で配られるテスト用紙の正解が全て分かったとしたら・・・?


著者は前回、次のように書いている。


(引用)実は、ここ最近ずっとこのスイング制御系の技術を表すよい言葉が見付からずに悩んでいたのだが、とりあえず(それは)次の呼び名に決定した。


著者が決めた言葉は「未来予測」である。


動画の著者が生まれたてホヤホヤのアドレスから、練習ゼロで(そこそこ)打てた理由は、著者がショットを打つ前に「未来予測」を済ませていたからである。
(以上、引用終わり)


著者はこのブログで紹介しようとしているスイング制御の技術を「未来予測」だと説明しているが、これを受験勉強に例えると「試験問題を作成される際、必ず用意されている正解を覗き見て、その答えを丸写しする」といった感じになる。


つまり「未来予測」とは、受験における「カンニング」みたいな技術という訳だ。


競馬で馬券を買う前に、どの馬が来るのか予め「未来予測」をしているようなものだ。未来が見えているのなら、誰でもギャンブルで当てまくって連戦連勝できるから苦労しないという訳だ。


即席で作ったアドリブの構えからボールを打つのは難しい芸当だから、著者だってそのヘンテコな構えから打つのは不安なのだが、著者は「未来予測」することで、やった事が一度もないヘンテコな構えからでも、それなりに打つ事ができる。


勿論、ほぼ全てのゴルファーは著者のように正解を見る事は適わず、ゆえに全ての出題範囲を勉強して準備する受験生のように、膨大なゴルフ練習に励むしかないという訳だ。


(続く)

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