「ゴルフをしない私」から「ゴルフをする未来の私」へ

10年前まで月1ゴルファーだった私も、今では月1~2回練習場に行くだけの「ゴルフをしない人」です。経済的な事情で一旦ゴルフから身を引きつつ、それでも遠い未来で再開するのを夢見ているオヤジは、今の日本に大勢いると思われます。そんなオヤジの、遠い未来に再開される自身のゴルファー像を夢見るブログを作ろうと思います。

「波動」~ゴルフスイングの運動原理~(2)

(前の続き)
「波動」という言葉は一般的にどのような印象を持たれるのだろうか?


とりあえずGoogleで「波動」とググルってみると、次のページがヒットした。


①物理学としてWikipediaの「波動」のページ
②同じくWikipediaで「波動(オカルト)」のページ
③「スピリチュアルな波動」についてのまとめサイト


どうやら世間一般で「波動」という言葉は「物理学的なもの」と「スピリチュアル的なもの」に印象が分かれる様子だ。


スピリチュアルといえば、スーパーファミコン全盛の90年代に格闘ゲームブームの火付け役となったストリートファイターⅡに「波動拳」という大技があったことを思い出した。漫画・ドラゴンボールの孫悟空も「カメハメ波」という似たような技を使うので有名だが、どちらも中国拳法の「気」や「気功」といった、東洋の神秘的な生命エネルギーっぽい印象のエネルギー発動現象だから、「波動拳」はスピリチュアルなものに分類されるのかもしれない。


日本人が好みそうな「気合」「根性」「元気」といった精神論的なものもそこに含まれるとしたら、そういったスピリチュアル的なものを包括しようという向きで、「波動」という言葉が使われ始めたのかもしれない。


一方で、宇宙戦艦ヤマトの「波動エンジン」は数百年後の未来、地球防衛軍がアンドロメダ星雲のイスカンダル星人から技術提供を受けて造った「光の速度を越えるワープ航法可能な未知のテクノロジー」という設定である。SF漫画・アニメでは企画の段階で、特殊相対性理論や量子力学の専門家をアドバイザーとして迎え入れるなど、物語に出てくる物理現象の多くがリアルなものに設定されているケースが多い。


量子力学では「波動関数」などの専門用語が使われるみたいだから、多分「波動エンジン」といったネーミングもそこからヒントを得て付けられたのだろう。


もっともSF映画の金字塔であるスターウォーズになると「フォース」という超能力の設定があり、それについては「波動拳」や「カメハメ波」とも共通する、どこかしら神秘的でスピリチュアルな匂いも感じられる。案外「物理学」と「スピリチュアル」なものとの線引きは、素人の我々が想像する以上に微妙なものなのかもしれない。


とはいえ、とりあえず著者は「波動」における物理学的なものと、スピリチュアルなものとを完全に分けて、このブログで使う「波動」の意味は物理学的なものに限定しようと考えている。スピリチュアルな意味まで含めてしまうと、ゴルフスイングにも「気合いが必要だ」とか、「ゴルフクラブに気を入れる」などの胡散臭い方向に走ってしまう危険性があるからだ。


ゴルフのスコア(結果)と心理学的な解釈との因果関係は、かなり古くから言われている。実際にゴルファーの心理状態とゴルフのスコアには相関関係があることは間違いないだろう。緊張したゴルファーの体はリラックスした平時よりも動きが悪くなり、それがゴルフスイングに多大な影響を及ぼす事は、証明の必要がないほどの明白な事実であるだからだ。


これを逆説的に唱えると、精神的なものの作用で、ゴルフスイングは劇的な進化を遂げる可能性があることも捨てきれない訳である。中国拳法を修行する者が、精神修行の果てに「気」や「気功」といった神秘的な技術を会得したり、医療として役立つレベルにまで達している事も、多くの人々に確認され認められている。


あるいは「物理学的な波動」と「スピリチュアルな波動」の最終的な到達点は、まったく同じ場所かもしれない。だが、著者は(実際は自己流での瞑想を毎朝欠かさない日課としている人間なのだが)スピリチュアルな波動のことをよく知らない。よってこのブログは「スピリチュアルな波動」を一切扱わない趣旨で進めるつもりである。


最後に波動の参考になりそうな動画をリンクしておく。




バッティング講座③~落合博満が語る打撃の真髄と天才について~



この動画には、かつてプロ野球界最高のバッティング技術として注目された落合博満が、自らバットを握り、分かりやすく高度な打撃理論を解説しているシーンが映し出されている。


ここで落合は、自分は世間が認めた天才などではなく、自分が一流として通用した理由が、当時多くのバッターが間違った打撃技術を「常識」として強要されていた野球界の中で、落合だけはその間違った(主流派とも呼べる)技術を完全に否定し、(当時は俺流と揶揄されたのだが)自分だけが正しいと確信できた「本質的な打撃技術」の開発に成功していたのだと明かしている。


ここでの落合博満は(その核心的に正しいと信じた)自分のバット操作技術が「右手で叩く動き」を核としていると暴露している。一瞬これは著者の「波動」と一緒かも?!とワクワクしたのだが、よくよく聞いてみるとかなり違った(笑)。


ここで落合の言わんとしていることは「手が先で、体は後から」という体の使い方である。「手を先に動かせば、左足が入ってくる」というのは、最高難度の身体操作感覚の話であって、これは著者の言わんとする「自然派」「ストローク式」に分類されるべき打撃技術の一派であると認められるものである。


だが、彼が右手で叩く動きは、著者の言わんとする波動の動きそのものである。よって落合の奥義は、物理的にもスピリチュアル的にも精通したレベルに達していた可能性が捨てきれない。よって安易にこれを(著者レベルで)解析して分かった風に済ませるべきではないと判断される。→オープンエンド


(続く)

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