「ゴルフをしない私」から「ゴルフをする未来の私」へ

10年前まで月1ゴルファーだった私も、今では月1~2回練習場に行くだけの「ゴルフをしない人」です。経済的な事情で一旦ゴルフから身を引きつつ、それでも遠い未来で再開するのを夢見ているオヤジは、今の日本に大勢いると思われます。そんなオヤジの、遠い未来に再開される自身のゴルファー像を夢見るブログを作ろうと思います。

プレイステーション・VRにおける仮想空間の解析(3)

あけましておめでとうございます。正月になってもプレステ4のグランツーリスモsportをVRモードでプレイすることに熱中し続けています。そういえば最近、ゴルフクラブには手も触れていませんね(笑)。


昨年末のクリスマスにこのVRセットが自宅に届けられてから、ずっと仮想現実の世界に浸かって遊んだから分かったことなのかもしれませんが、2年以上前にソニーから発売されていたこのプレイステーション・VRは「成熟されたレベル」にまで到達して、世に送り出されていたのですね。(ソニーは素晴らしい仕事をされています)


ネットにはプレイステーションVRに対するあらゆる批評が無数に潜在しているので、その中身も当然賛否に分かれる状況にある筈ですが、長年パース理論を研究し続けてきた私にとって、ソニーのVR技術が本物であるかどうかの判断基準は、批判的な意見として問題にされがちな「VRモードでは画質が劣化する」という部分とは、まったく無縁のものであるからです。


とはいえ、このVR技術に批判的な意見をお持ちの方が指摘されるように、「VRモードだと画質が劣化する」という話は、本当のことです。


プレステ4のグランツーリスモsportでもそれは同じで、通常のレース画面なら実写と見間違えてしまうほどにリアルで鮮明な画質になっているというのに、そのゲーム画面をVRモードでスコープから覗ける仮想世界にしてしまうと、何故かプレイステーション2とプレイステーション3の中間程度にまで劣化したような印象のものになってしまうのです・・・


私はプレイステーションVRの仕組みをよく知りませんが、ある程度そうなる原因が推測できます。


その(私が推測した)理由のひとつは、VRの視界はゴーグルから覗かせる程度の「狭い範囲」に絞られてしまうとはいえ、人の視野をそれなりに覆うことが広い面積をカバーしなければならない、という事情があることです。


昔のブラウン管テレビを使っていた世代ならよく分かると思うのですが、その時代のテレビ画面というのは、大画面サイズになるほど画像のドットが浮き上がってしまって、画質が劣化したような印象になってしまうのですね。


現在のハイビジョン画質やデジカメの高画質写真はかなり良くなっているので、画面を最大レベルに拡大しても、それほど気にならないかもしれません。ですが、拡大すれば画質が少しだけ劣化する事情は変わらない筈なのですね。


さらにVRモードでは左右2つの目でそれぞれ別の画像を見せなければならない為、ゲーム画面を同時に2つ分用意しなければならないという事情があります。


3D映画で世界を驚かせた映画「アバター」などの鮮明な立体映像技術では、この問題をクリアする為、映画館でスクリーンを見る観客が使う3Dメガネに特殊な仕掛けを施しました。


現在の3D映画の技術では、右目で見るべき画面がスクリーンに映っている瞬間は、左目のレンズが真っ黒になって、観客の左目の視野を塞ぐようになっているのです。そして左目の画像を映し出している間は右目のレンズを真っ黒にして右目の視野を塞いでしまうわけです。そのようにして1秒間に左右の画像が何十回も切り替わることで、人の意識の上では映画の映像がずっとスクリーンに映し出されているようにしか見えないという寸法です。


この仕組みでなら、3D映画の画質を通常の映画館で見る「スクリーン一杯に拡大されたレベル」として保つことができます。


ところが、最近スマホなどでも普及しているVR技術では、スマホの液晶画面を2分割した小さいサイズの映像を、凸型のレンズで拡大して視野を覆う仕組みになっている為、そのスマホが本来持っている液晶画面で発揮される画質レベルの、およそ4分の1程度にまで劣化させたような画質にしかならないという道理が生まれてしまう訳です。


プレイステーションVRにもスマホと同じ凸型レンズの方式が採用されている為、おそらくスマホのVR技術と同じ仕組みになっているものと推測されます。


あくまで私の論理的な推理に過ぎませんが、プレイステーションVRでの著しい画質劣化の現象を説明する理由としては、かなり妥当な線になると考えられるので、まず間違いない線だと思われます。


もしこれが本当なら、たとえ4Kレベルの高画質がスマホのような小さな液晶画面にまで反映される時代になったとしても、その鮮明な画像を2分割して生み出されるVRの映像レベルは(現在より鮮明になるとしても)元になった4K画質の半分も発揮されない程度にまで劣化する結果に到るという、ある種避けがたい道理は成り立ってしまう訳ですね。


よって当分の間、このVRモードの画質が劣化するという問題は克服しがたいものであると考えて、(その画質の劣化には目を瞑って)割り切ってゲームを楽しんだ方が賢明であると判断すべき事態だと言えることになります。


おそらく8Kを超えるようなレベルにまで液晶画面の画質が向上しない限り、このVRの画質問題は解決されないではないでしょうか?


(続く)

×

非ログインユーザーとして返信する