「ゴルフをしない私」から「ゴルフをする未来の私」へ

10年前まで月1ゴルファーだった私も、今では月1~2回練習場に行くだけの「ゴルフをしない人」です。経済的な事情で一旦ゴルフから身を引きつつ、それでも遠い未来で再開するのを夢見ているオヤジは、今の日本に大勢いると思われます。そんなオヤジの、遠い未来に再開される自身のゴルファー像を夢見るブログを作ろうと思います。

「波動」~ゴルフスイングの運動原理~(5)

(前の続き)
かなり昔のことだが、人のゴルフスイングを模したスイングマシーンは完成していて、かなり精度の高いショットを繰り返し打つことが出来るようになっている。現代のゴルフクラブ開発は、緻密な物理計算をコンピューター上でしながら設計するが、そうやって設計したゴルフクラブの実物を作成した後に、実際にボールを打ってテストをするのに、そのスイングマシーンが使われるケースが多くなってきている様子だ(もちろん人が打つ試験も平行して行われるのだが)。



スイングマシーン



こういったスイングマシーンの動力源は全てが「モーターの回転」によってクラブをスイングする設計になっている。モーターの回転制御をコンピューターに頼っているものの、そのスイングの動力源が「回転運動」であることは間違いない。


恐らくゴルフスイングをする機械を作れと言われたら、誰でも電気モーターなどの「回転力」を利用した設計で作ろうと考える筈だ。(というより、それ以外考え付かないだろう。)


これはスイングマシーンの設計に限ったことではない。恐らくごく普通の人がゴルフ技術を考えるとしたら、99.9パーセント「回転運動」から考え始める筈だ。


ところが当ブログでは、ゴルフスイングの運動原理を「波動」だというのである。




前回紹介したこの(波動の)概念図にしても、回転的なものは一切示されていない。


この概念図で読み取れる記号的なものといえば、地面スレスレでボールを当てる必要があるクラブヘッドを(目標方向の矢印と平行になるように)直線的な往復運動をする意味での矢印と、その往復運動によって生じるっぽい「波形」の赤線だけである。


著者の考えるゴルフスイングに「回転」や「回転軸」といった概念が存在しない訳である。


確かにゴルフスイングは誰の目にも、その運動形体は回転運動に見えてしまうだろう。だが著者は、その見掛けの現れたる形になったそもそもの原理を、(回転運動ではなく)「波動」として読み解こうと企てている最中なのだ。


回転が無いので「軸」も存在しない。


巷でよく言われる回転軸がブレないようにと、右足や右膝のあるべき位置や動き方の指南も一切ないし、その回転運動を「捻転」と捉えて、その捻転差について(スイング中の肩や肘の位置、あるいはグリップの形などを)論じることも皆無である。


一般的なゴルフスイング理論を語る上でこれまで必須だった、これら回転運動をする際の体の「形体」や運動理論の単語は、著者が紹介するゴルフ技術の中で殆ど使われることが無いし、実際使ってこなかった。


これまで著者が説明したことは、ボールが置かれている地面の傾斜を精密に観察し、それによってバランスよく立つ事や、そのように地面の傾斜を観察すると、これから行うべきスイング全体がゴルファーの心身内部に沸き立つかのように、脈々とイメージされる様子、といった具合の話ばかりである。


著者は「地面の傾斜を観察する」と同時にスイングが体の内部に召喚される感じがすると以前書いたが、そのイメージが沸き立つ仕組みのひとつが、この「波動」の運動原理なのである。


(続く)

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