このブログにおけるゴルフスイングの定義(終)
これは先日行ったゴルフ練習風景の映像を技術論の資料として扱いやすい様に再編集し直したものである(無論ショットを打つゴルファーは著者本人だ)。
これを見て改めて思うことは、やはり「タップ式」と呼ばれるゴルフ専門用語でこの著者のスイングを解析するのには、無理があるという点だ。恐らく専門家が見たとしても、これが青木功プロが得意とした「タップ式」のパットやパンチショットの類とは思えないだろう。
動画に映っているのは、ごくオーソドックスなゴルフスイングをする素人ゴルファーの姿にしか見えないからだ。
著者自身もこれを見て、自分が「タップ式」を原動力とするタイプのゴルファーであるとは思えなくなってきた位である。
ひとつだけ言えるとしたら、(著者が)SWで20Y程のごく短い飛距離を打つ際に、ショット前のルーティーンでは一切素振りをせず、「タッチ」と呼ばれる飛距離感覚にだけ頼ったゴルファーの姿が映し出されている部分に、タップ式の特徴が認められる程度である。
これを「タップ式」という使い古された専門用語で、見た目オーソドックスなこのスイングの解析に挑むことは困難な事態に陥っていると言える。
だから著者が提言したのは、この使い古されたタップ式という専門用語に「波動」という新たな呼び名を与え、この言葉の中に潜む本質的な部分を瑞々しく蘇らせる試みである。
今回「波動」という呼び名にアップデートされた著者自身のゴルフスイングを、論より証拠(閲覧者の方々に)見て頂いた訳だが、これによって「波動」の何たるかを説明しようとは思っていない。むしろこの動画によって知って頂きたいことは、見た目で「波動とは何か?」という問いを理解する、あるいは納得することが不可能であるという現実なのである。
「波動」の技術を真に理解する為には、スイング動画などの見た目から、クラブの動きやタイミングなどを解析しても、何も得られないという事を知って頂くために、わざわざ著者は(見せたくも無い)自身の醜態をさらけ出したという訳である。
というのは、プロアマ問わず、ゴルファーという生き物は、自分のゴルフスイングの見た目に拘るものだからだ。「カッコ良いスイングを身に付けたい」というゴルファー特有の見栄が、ゴルファーを本質的な部分から遠ざけてしまう訳である。
これは由々しき事態である。
そもそも「ゴルフスイングの原動力」とは一体何なのか?
ゴルフ界では、使い古された「振り子運動」「ボディターン」「捻転動作」「パンチ」「体重移動」などの専門用語が飛び交う混沌の世界でもある。
対して、著者が提言するゴルフ技術は「本質的な、平凡で素朴なもの」である。
その素朴なものを「波動」と名付け、次回からその運動原理についての説明を開始したいと思う。よって「このブログにおけるゴルフスイングの定義」についての説明は、ここで終わりにして、次回からタイトルを新たに説明を開始する所存である。
(続く)