ゴルフ語り(2)
私がゴルフをするから、娘もほんの少しだけボールを打ったことがある。
妻は靴とフルセットを揃えて、今から20年ほど前に私と一緒に本コースデビューを果たしている。それから結婚して、新婚旅行のハワイで2箇所のコースを周ったのだが、まあ妻のゴルフは散々なレベルのままで、その3回のラウンドを最後に、それきりになってしまった。
娘が生まれて大きくなってから3人で練習場に行くこともあったが、そんな時に少しだけボールを打った妻も、やはりボールにキトンと当らずで、、今では練習場に行く機会があっても、そこのレストランでお茶するだけの人になってしまった。
娘については、今年の春、大学受験に合格した後に練習場に行って、その時にアイアンショットが(私から見ても)奇跡的に、キチンと当る瞬間が訪れた。何球もナイスショットを繰り返す快感に酔いしれる経験を持てたのだから、今後も練習場に行く機会があれば、またボールを打つ気が出るかもしれない。
もっとも本当にレベルが高くなれば、実際にボールを打たなくても、ただゴルフクラブを振るだけで愉しめるようになる。そういう境地に至るのは、男性ゴルファーでも一握りだけかもしれないが、実際にボールを打たなくても、どんな打球が飛び出すのか分かるレベルというのがある訳だ。
素振りと言っても、そういった「実戦で必ず通用する素振り」というものが本当に出来るようになるまでには、かなりの年月を費やす必要があるだろう。