ゴルフ語り(12)
日頃から重い荷物を運ぶなどの重労働を避けて、身体を楽させてばかりいる人は太りやすくなります。皮下脂肪が溜まって10キロも太ると、平均的な体形の人に比べて10キロの荷物を背負いながら生きていく「重労働」を課せられているような格好になります。
例えば、身長170センチの人の平均体重が55キロだとしたら、85キロに太ってしまうと、日頃から30キロの荷物を背負いっぱなしで生活する重労働を課せられているのと同じだという訳です。
そんな「重労働」を課せられているので、太っている人は痩せている人よりパワーがあります。ゴルフ界でも「太ること」が飛距離を伸ばす要素のひとつであるかのように考えられている感じもありますが、確かにそれは真実なのかもしれません。
逆に痩せている人は、日頃から軽い体重で楽して生活している分、飛ばし屋になれるチャンスには恵まれません。
私は身長が167センチと小柄ですが、体重を60キロにキープしているので、少しだけパワーがあります。それでも飛距離は平均より飛ばないゴルファーに分類されると思います。
もちろんドライバーの飛距離を280ヤード~300ヤード付近まで伸ばしたいと思うことはありますが、私は月に1~2度ゴルフ練習場に通うだけの人なので、ゴルフだけで筋力アップを期待することはできません。それでも飛距離を伸ばそうという研究と努力は怠りません。
飛距離の事で技術的な観点から言えることは少ないですが、絶対的に必要なことがひとつだけあると思います。
それは「目標とする地点を狙って打つ」ということです。
例えば飛距離を300ヤードに伸ばしたいのなら、300ヤード先の地点にボールが落ちる具体的な弾道をイメージしながら、狙いを定めてスイングする必要があると思う訳です。
飛距離を伸ばす為に必要なヘッドスピードは、そのようにして狙いを定めたゴルファーの身体に自然と現れる形のものでなければ、実戦で役に立たないと、私は考えているからです。
特に(私のように)小柄で体重の軽いゴルファーは、ドライバーの到達地点だけでも遠目に設定しなければ、飛距離を伸ばす為に必要なだけのパワーが得られない筈です。
(まあこれは、体重が重くて飛ばし屋として必要なだけのパワーが十分にあるゴルファーには、ちょっと理解しにくい話かもしれません)