「ゴルフをしない私」から「ゴルフをする未来の私」へ

10年前まで月1ゴルファーだった私も、今では月1~2回練習場に行くだけの「ゴルフをしない人」です。経済的な事情で一旦ゴルフから身を引きつつ、それでも遠い未来で再開するのを夢見ているオヤジは、今の日本に大勢いると思われます。そんなオヤジの、遠い未来に再開される自身のゴルファー像を夢見るブログを作ろうと思います。

「ゴルフ原論」~古典的技術紹介~(8)

今回は「ワッグル」についてです。


「ワッグル」とは、ゴルファーがスイングに入る直前に行う手元の小さな動き、その所作についての名称です。


現在私が知っているワッグルについての知識は、ベン・ホーガン著の「モダンゴルフ」に全て載っていると言っても過言ではありません。


モダンゴルフを読む限り、ホーガンは「ワッグル」を最初に始めたプロゴルファーだったという訳ではないようですが、この一見地味で、特に気に留める必要性も感じられない「スイングに入る前の所作」について、かなり詳細な図面と説明文によって、その中身の重要性を説いた人物はベン・ホーガンが最初だったのではないでしょうか?


モダンゴルフでホーガンが説いた「ワッグル」の要点は次の5つです。


①身体をほぐす目的で行う準備運動や予備動作では無い(もっと重要な役割がある)。
②(ワッグルは)スイングを小さくしたミニスイングである。
③ミニスイングであるが(スイングのように)肩を回転させない。
④実際のスイングで通る経路や速度感でクラブヘッドを動かす。
⑤優れたワッグルでは、既にショットを打ち終わった感覚が得られる。


上記①~⑤の並びは、実際のモダンゴルフで載っている説明の順序をかなり入れ換えています。この順で読み解いた方が、ワッグルのことをずっと理解しやすくなると考えたからです。


モダンゴルフでは、具体的にベン・ホーガンが行っていたワッグルの所作をこと細かく念入りに書きとめ、その様子を細かくスケッチした図面と一緒に載せられています。


モダンゴルフではワッグルの動作を「左手でコントロールする」と具体的に説明していますが、その動作をする前に「左手中心で動かす正しいグリップ」ができていなければなりません。正しいグリップが出来ていれば、クラブヘッドを小さくスイングさせようとするだけで、自動的に左手主導の動き(ワッグル)になるという訳です。


そこでここでは、ホーガンが伝えようとしたワッグルの本質を「左手主導」ではなく、「実際のスイングと同じ経路に沿ってクラブヘッドを動かす」という部分にあるものと解し、紹介することにしました。


殆どのゴルファーはワッグルのことを「準備運動」や「何気ない予備動作」に過ぎないと誤解し、あまり重要なこととは思っていない節があります。


モダンゴルフでベン・ホーガンは、そのようなワッグルへの軽視した認識は間違っているとハッキリ断言していますから、「スイングの核心」のような要素がホーガンのワッグル動作の中に隠されていたのかもしれませんね。

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