「ゴルフをしない私」から「ゴルフをする未来の私」へ

10年前まで月1ゴルファーだった私も、今では月1~2回練習場に行くだけの「ゴルフをしない人」です。経済的な事情で一旦ゴルフから身を引きつつ、それでも遠い未来で再開するのを夢見ているオヤジは、今の日本に大勢いると思われます。そんなオヤジの、遠い未来に再開される自身のゴルファー像を夢見るブログを作ろうと思います。

ゴルフ語り(10)

初心者ゴルファーの多くはスライスショットに悩むものです。


私もゴルフを始めた当初はプッシュアウト・スライスに悩みました。今となってはそれほど難しい課題だとは思えませんが、当時の私のゴルフ技術では、スライスやフックといった「弾道が曲がってしまうミス」を修復することが相当難しかった筈ですから、なかなか解決できなかったのです。


ゴルフスイングで真直ぐにボールを飛ばすことが、予想外に難しい理由は以下のようなことだと考えられます。


次のような思考実験をしてみて下さい。


「もし無重力空間でゴルフボールを打ったらどうなるか?」


(恐らく)この答えは、打たれたボールがどうしたって真直ぐに飛んでいかないという結果に終わるものと想像されます。


どういう事かというと、ゴルフクラブで正しく打ち出されたボールには、かなり激しいバックスピンと呼ぶ回転運動が発生するのですが、このバックスピンには、打ち出されたボールを空高く上昇させる「翼」の役割があると(物理的に)考えられています。


ゴルフでボールを真直ぐに飛ばす為には、このバックスピンの回転方向が地球の重力に対し、【正確に垂直方向であること】が重要な条件のひとつになるのです。


ボールが真直ぐ飛ぶ条件
①【バックスピン】の回転方向 ⇒ 厳密に【垂直方向】である


つまり、重力の無い無重力空間でゴルフボールを打つと、打球はバックスピンの回転によって上昇し続け、(通常の放物線を描けず)バックスピン回転によって内側へドンドン巻き込んでしまう、まるで蚊取り線香のような軌道を描いてしまうと、想像されるのです。


(空気のない真空の宇宙空間なら、バックスピンとは無関係に、打球は真直ぐに飛んでしまうでしょうけど)


初心者ゴルファーが打球を右に曲げてしまうスライスショットに悩んでしまう理由のひとつに、このバックスピンの回転方向が(地球の重力方向と重ならず)右の方へズレて回転しまっていることが、考えられます。


フェイスの向きを正しく目標方向へ向けたとしても、そのフェイスの向きと地球の重力方向が正確にリンクしていなければ、打球は右か左へと曲がってしまう訳です。


目標に対してボールを真直ぐに打つ為には、もうひとつ重要な条件があります。それは、ボールが置かれた地面が【平らである】という条件です。


①【バックスピン】の回転方向 ⇒ 厳密に【垂直方向】である
②ボールの置かれている地面が【平らである】


上記①と②の条件がふたつとも満たされない限り、打球は必ず曲がってしまうという事です。


ところで、ゴルファーが実戦で戦うゴルフコースには、厳密に平らである場所がひとつも無いとよく言われます。精密な測定をすれば、それが正しい見解であることが証明されるかもしれません。


だとしたら、ゴルファーが本番のゴルフコースで、ボールを真直ぐに飛ばそうとすること自体が、ミスの根本的な原因のひとつになってしまっているのかも、しれませんね?(笑)

×

非ログインユーザーとして返信する