「ゴルフをしない私」から「ゴルフをする未来の私」へ

10年前まで月1ゴルファーだった私も、今では月1~2回練習場に行くだけの「ゴルフをしない人」です。経済的な事情で一旦ゴルフから身を引きつつ、それでも遠い未来で再開するのを夢見ているオヤジは、今の日本に大勢いると思われます。そんなオヤジの、遠い未来に再開される自身のゴルファー像を夢見るブログを作ろうと思います。

「制御系」~ゴルフスイングを彩る「未来予測」の技術~(6)

(前の続き)


「未来予測」の技術は、以下2行の公式的な言語に纏められる。


①バックスイングで発生するフィーリングは、ダウンスイングする際に必要なフィーリングである。
②ダウンスイングで発生するフィーリングは、バックスイングする際に必要なフィーリングである。


具体的なスイングは、上記①②のフィーリングのメッセージを交換し合うあうことで成立する、、と書いても何のことだかチンプンカンプンだろう。


理解できないのは当り前で、まだ何も説明していないからだ。この公式化された奇妙な2つの文章について、これからひとつずつ念入りに説明していくので、閲覧者にも少しずつ分かるようになると思うので、少しだけ期待して頂きたい。


さて、まず今回はこの奇妙な2つの文章の「目的」について触れておこうと思う。


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この「未来予測」の奇妙な公式によってゴルファーが得られるものとは、愚直に想定通りゴルフクラブを制御できるようになることだ。


これはあらゆるゴルファーが根源的に求めているものだと言っても差し支えないだろう。「あらゆるゴルファーが根源的に求めているもの」とは、制御されたスイングによって「正確なインパクト」を迎えることで、すなわちナイスショットのことである。


だからミスショットとは(それとは逆に)ゴルファーが想定した軌道にクラブの動きを制御できず、結果インパクトが不正確なものになった現れであると言える。


例えば(前のゴルフ原論で紹介したように)インパクト地点のクラブ軌道がインサイド・アウトに制御できていれば、そこから打ち出されたボールはフック回転になっている筈だ。




ゴルファーが(上図のように)インサイド・アウトにスイングしようとしたのに、打ち出されたボールが逆向きのスライス回転になって右側にカーブするなら、それは「ゴルファーの想定はインサイド・アウト」だが、「現実の軌道はアウトサイドイン」でボールを打ったことになる。


当然これはミスショットである(想定通りでないから)。


では、このゴルファーはどうすれば良かったのかと言うと、想定通りインサイド・アウトの軌道に制御すれば良いだけなのだが、たったそれだけのことが出来ない。


逆に言えば、ゴルフとは「たったそれだけことが出来れば良い」だけなのだ。


だから、あらゆるゴルファーが根源的に求めるものとは「たったそれだけこと」が出来るようになる事だと言い換えられる訳だ。


もし貴方がインサイド・アウトの軌道に制御しようとスイングして、見事その通りの軌道でボールが打てたのなら、貴方は即座にゴルフマスターになったと言っても差し支えが無いだろう。


たったそれだけの事?


ゴルフ経験無い方はそんな風に感じられるかもしれないが、実際ゴルフ競技の本質を煮詰めると、(ゴルフ原論で紹介したフォーマットのような)ごく単純な軌道にクラブを制御できるかどうかだけの話になってくるのだ。


例えば、難しそうに思えるバンカーショットでも同じで、バンカーからボールを打ち出すには、クラブ軌道をややアウトサイドインにして、ボールの手前の砂に穏やかな軌道でクラブヘッドを突入させることがポイントとなる。言葉にすれば単純だが、もしその通りにクラブ軌道を制御できれば、誰だって難なくバンカーからボールを出せる訳だ。


だから煮詰めれば「クラブの動きを制御する」ことがゴルフの真髄だと言い切れるのである。


そして、この奇妙な2つ文章は「たったそれだけのこと」を実現させる効果が期待できるゴルフスイングの公式だという訳である。


(続く)

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