「ゴルフをしない私」から「ゴルフをする未来の私」へ

10年前まで月1ゴルファーだった私も、今では月1~2回練習場に行くだけの「ゴルフをしない人」です。経済的な事情で一旦ゴルフから身を引きつつ、それでも遠い未来で再開するのを夢見ているオヤジは、今の日本に大勢いると思われます。そんなオヤジの、遠い未来に再開される自身のゴルファー像を夢見るブログを作ろうと思います。

「制御系」~ゴルフスイングを彩る「未来予測」の技術~(1)

ゴルフ経験が無い方にはピンとこないかもしれないが、著者がブログで紹介しようとしているゴルフ技術はかなり独特なものだ。


まずゴルフスイングの「型」についての説明が一切ない(笑)。このブログを立ち上げて9ヶ月ほどになるが、まだ一度も「ゴルフクラブを○○のように握って下さい」とか「アドレスする際にスタンスが○○になるように注意して下さい」などの説明をしたことが無いのだ。


このようにスイング型を扱わないゴルフ技術もあるが、大抵の場合、それらはメンタル的な話に偏りがちだ。だがゴルフでメンタルを扱う場合、十分な注意が必要であると、当初からブログで著者は指摘してきた。だから、あらゆるミスの原因をメンタルに求める判断を禁ずるような宣言じみた事をブログに書き記してきた筈である。


そんな変わった宣言をする位だから、著者は相当な変わり者なのだろう。


ゴルフ技術を公開しているブログは無数にあるが、その中でもかなり変わった部類に属するものになっている可能性があるのは、きっと著者自身が変わり者だからだろう。


そんな変わり者の著者が考え出したゴルフ技術も相当変なものになっているに違いない。それについて検証したいなら、以前からUPしているこの動画を見て頂ければ一目瞭然だろう。(既に視聴している方も、中身を思い出して頂きたい)




【ゴルフスイングの答え(合わせ)】(検証の実証実験とその結果)




今見直しても、かなり変わったゴルフ動画だと思う(笑)。


例えば「ゴルフの基本はグリップです」といった一般的な解説をよく耳にするが、動画の中で、著者はその手の常識を根底から覆そうとするかのように、より独創的で奇抜な方法でゴルフクラブを握ろうとしている。そうやって創作した「生まれたてホヤホヤの独創的な構え」でぶっつけ本番のショットを何度も繰り返しているのだ。


「生まれたてホヤホヤの独創的な構え」だから、著者だってそれで打つことに慣れていない。それでもなんとか(見ての通り)そこそこ思惑通りにボールを打ち出すことに成功している。


これがどれだけ難易度の高いショットなのか、ゴルフをされない方にはピンとこない事かもしれないが、これはゴルフ競技の中でも難易度の高いショットの部類に入るものなのである。


一般的なゴルフ技術の解説では「上手くなるには、とにかく毎日ゴルフクラブを握ることです」といった地道な努力の積み重ねを推奨する話に落ち着くものだ。


それはつまり、そうした努力の積み重ねによって、例えばグリップ(握り方)が馴染んでショットが安定したり、その先でより精度の高いショットを打つことが可能になるといったゴルファーの成長へと結びつくことを意味するのだが、ごく一般的なゴルフ技術の解析では、そうした「練習の絶対性」を暗黙の了解として成立させている世界観の中にあるのだとも考えられるだろう。


平たく言えば「上手くなるには練習するしかない(=技術否定論)」と言っているのである。


一般的な技術解説では、ゴルファーが一人前にショットを打てるようになるまでに、何百何千回とショットを繰り返す練習を強いるものである。


知らない人が聞いたら、当り前のことにしか思えないだろう。


どのようなジャンルであっても、それなりに研鑽の日々を積み重ねないと一人前になれないのは当然で、だからそれが一般常識としてまかり通っている世界観がある訳だが、動画の著者はそういった常識を破壊するかのごとく、毎回違うグリップを考案し、毎回違う打ち方を実践し続けたのである。


そのように奇抜で独創的なショットを繰り返す実験によって、一体何が示せるのかというと、次のようになる訳だ。


(著者のゴルフ技術なら)
①どんな握り方でも打てる
②どんな向きに構えても打てる
③道具を選ばず、どんなタイプのゴルフクラブでも打てる
④練習の積み重ねが無くても打てる


つまり、これが動画を通じて著者が証明しようとしていたテーマという訳だ。


ともすると、このような滅茶苦茶な打ち方を撮影した目的が、一般的なゴルフ理論の常識を破壊する野心だけのもののように誤解されかねないが、著者の目論みは「著者がブログで紹介しようとしているゴルフ技術」を端的に示すことでしかない。


というのは、一般的なゴルファーが著者のような月1ゴルフファーが独自で開発した技術話など聞き入れる筈もないという事情があるのだ。


一般的なゴルファーが聞き入れる技術的な話は(媒体は様々だが)結局のところプロゴルファーかプロコーチ、あるいは自分よりずっとレベルの高いシングル・ハンディの肩書きがある上級者の言葉だけである。これは著者自身もそうだったから、間違いない傾向であると断定できるだろう。


そして、それは仕方が無いことでもある(著者自身もそうだったのだから)。


だから著者のゴルフ技術が①~④の条件をクリアする「本質的にレベルの高いもの」だったとしても、著者が普通にスイングしているゴルフ動画をUPするだけなら、その本質的な技術力のある部分は(動画から)一切伝わらない訳である。


(上級者のように)肩書きを一切持たない著者にとって、それは致命的な表現の欠点になる訳である。なにしろ口先だけでどれだけ説得力のある文章を書き出しても、まったく相手にされない事態に陥るだけだからだ・・・


だから論より証拠、その事実を証明する為に、著者はあのような曲芸じみた滅茶苦茶な仕方でボールを打つより他なかった訳だ。


プロは別格として、シングルレベルのハンディキャップを取得したトップレベルのアマチュアゴルファーはゴルフ会員権を所有している(無ければハンディキャップを取得できない)。さらに彼らの多くは年平均50~100ラウンドをこなすヘビーなゴルフライフを満喫されている。


こうした経験豊富なゴルファー達が、程度の違いこそあれ、皆上手くなるのは当前である。


当然だという事は、そこに技術的な本質はない盲点が生じる恐れがあるのだ。


彼らプロやシングルレベルのゴルファーが月1レベルのアベレージゴルファーに(彼らが長年のキャリアで培った)技術的なものを指南し、アベレージゴルファーの悲惨なゴルフ事情を救えるかというと、そこに根本的な無理が生じている懸念がある訳だ。


これは当ブログの最初の方で書いてきた内容と重なるが(→詳細は去年6月頃にUPしたものを探って頂きたい)、月1ゴルファーが彼らシングルのように上手くなるには、彼らと同じようにゴルフ会員権を購入し、彼らのように年50ラウンドこなすゴルフライフを送る義務が生じてしまう恐れがある。


(このような指南だけを技術と呼んで済ませてしまって良いのだろうか?)


もちろん著者の紹介するゴルフ技術であっても、より多くの練習を積んだ方が上手くなるに違いない。つまりそれだと「練習量=技術力」という意味で他と同じになってしまうではないかと疑問視されてしまう(混迷されてしまう)かもしれないが、練習量の正義を前面に押し出してしまう事態に陥ると、技術論として失格の烙印を押されかねない。


そういった厳しい現実もある危機感を失うことは、ゴルフ技術の本質から遠ざかるだけであると、著者は指摘したい気持ちもある。


著者の考えでは、そのゴルフ技術が真に確かなものであると証明する為には、プロやシングルハンディの肩書き、あるいはベストスコアを提示するのではダメなのだ。何故なら(実は)彼らは技術力ゼロで、練習量の多さと生まれ持った運動神経だけで上手くなっている可能性が捨てきれないからだ。


よってその技術が本質的に正しいものである証明の手続きには、科学や数学的な証明の仕方と似た何らかの方法が必要であると、著者には感じられていた。


著者がこの動画で奇抜な実証実験を行った目的(理由)は、正にそこにある。


著者のゴルフ技術を使えば(動画のように)生まれたてホヤホヤの奇抜なアドレスからでも、ぶっつけ本番でショットが打てることが実証できれば、著者のゴルフ技術が(たとえ練習の積み重ねがなくとも)スイングの精度を高め、ショットの成功率や正確さを導き出せる本質的なものであると、証明することになると考えたのだ。


この技術の本質的な価値が事実であるなら、月一ゴルファーにとっても役立つ朗報となるだろう。それでは、著者が会得した「より本質的な技術」とは具体的に何なのか?


実は、ここ最近ずっとこのスイング制御系の技術を表すよい言葉が見付からずに悩んでいたのだが、とりあえず(それは)次の呼び名に決定した。


著者が決めた言葉は「未来予測」である。


動画の著者が生まれたてホヤホヤのアドレスから、練習ゼロで(そこそこ)打てた理由は、著者がショットを打つ前に「未来予測」を済ませていたからである。


これは一体どういう意味なのか?


(その話は次回に続く)

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