「ゴルフをしない私」から「ゴルフをする未来の私」へ

10年前まで月1ゴルファーだった私も、今では月1~2回練習場に行くだけの「ゴルフをしない人」です。経済的な事情で一旦ゴルフから身を引きつつ、それでも遠い未来で再開するのを夢見ているオヤジは、今の日本に大勢いると思われます。そんなオヤジの、遠い未来に再開される自身のゴルファー像を夢見るブログを作ろうと思います。

ゴルフショットの方向合わせ(5)

(前の続き)

現代人の多くは文明の発達した街中での生活に慣れきっている。文明の発達した街中とは、精度の高い水平な床と垂直な柱や壁で囲まれた建物に囲まれた生活環境のことだ。


その影響が色濃く出ている例として挙げられるのが、次の有名な錯覚図である。



解説すると、上記の2本の横線は(実は)どちらも同じだが、現代文明の生活環境化で生まれ育った我々日本人の多くは、この2本の線の長さが(上の直線の方が長いように)違って見えてしまうのである。



面白いことにこのような錯覚現象が起きるのは、文明の発達した「水平な床や垂直な柱と壁で構成された建造物」が立ち並ぶ街中で生まれ育った人々だけなのだ。


だから(例えば)アフリカ大陸で何十万年もの間、ずっと狩猟採集による原始的な生活を営み続けてきた人々などにこの錯覚図を見せると、2本の直線はキトンと「同じ長さ」に見えるというから、ちょっと驚いてしまう。


つまりこのような錯覚現象が起きる「原理的な答え」として「文明的な街中で生まれ育った人々には、垂直や水平を察知する感覚が決定的に衰えている」という仮説も成り立つ訳だ。


そういった感覚が衰えてしまった原因は、文明的な生活圏の中だけで十分に生きていける世の中になっている為に、そのような「野性味ある感覚」を発揮しなくとも、周囲の垂直な柱や水平な床などを頼りに、十分に間に合ってしまうからだ。


もちろん全ての日本人がこの錯覚に陥る訳ではない。特殊な訓練を受けている人にとって、この2本は同じ長さの直線にキチンと見えているのだ。


そして、そのように(正しく)同じ長さに見えている人がゴルフをする場合、おそらくゴルフショットの方向取りを間違えることがかなり少ないか、あるいは殆ど間違えないという仮説も成り立つ筈である。


その「特殊な訓練」についての詳細は、次回お話しすることにしよう。


(続く)

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